タカオンナ

Takaonna
タカオンナ

妖鬼

日本

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民間伝承
  • 高女。
  • 身体が自由に伸び、遊郭などの2階を覗き込む女の妖怪。
  • 嫉妬深く、男に相手にされない醜女が、これに化けるという“鬼”の一種。
  • 昔、和歌山で木細工の材料屋をしていた男が、大阪の問屋の紹介で女房を得た。子供も生まれ、使用人も多くいたが、いつの日にか、一人、二人と行方不明になる者が出てきた。ある時、大阪の問屋が来て「家中に変わったことはないか。」と聞かれた。男は「変わったことはない。」と問屋を帰した。しばらくすると女房が戻り、「あの問屋は何をしに来た。」と恐ろしい剣幕で聞くので、男は「何か変わったことはないかと聞いて帰っていった。」と答えた。すると、女房はすごい形相になり家を飛び出していった。それを見た男は熱を出して寝込んでしまった。すると、見知らぬ者が枕元に現れ、「女房が戻ったら、様子を見て、明日山に行かせて、その隙に逃げるがよい。」と言った。やがて、女房が帰ってきて、様子を見ていると、女房は、7尺(2.1m)ほどの鬼女となった。


最終更新:2011年09月11日 23:37
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