ダフネ

Daphne
ダフネ

妖精/女神/霊樹

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話
  • 月桂樹の女神。
  • 元々は、河の神ペネイオス(若しくはラドン)の娘であるニンフ。
  • アポロンと対立したエロスの矢によって、アポロンはダフネに恋心を抱いたが、ダフネはアポロンを拒絶するようになってしまった。ダフネは逃げるが、アポロンの方が足が速く、追いつかれそうになる。そこに、父の河が目に入り、ダフネは「助けて!」と叫んだ。すると、ダフネの身体が動かなくなり、やがて一本の木になってしまった。それが、月桂樹である。
  • 月桂樹となったダフネの前でアポロンは三日三晩嘆き悲しんだが、やがて一本の枝で冠を作って、自らの聖樹と定め、音楽や競技の勝者をこの冠で称えようと誓った。現在でも、オリンピックのメダリストには、月桂樹の冠がメダルと共に贈呈される。
  • 月桂樹の葉は、噛むと陶酔感をもたらし霊感を与えてくれると信じられ、饗宴に結び付けられた。また、ダポエネ(『血塗れの者』の意)とも呼ばれ、ダフネを崇拝する女たちは、月桂樹の葉を噛んで血の供儀を行っていた。後の時代にアポロン信仰に吸収され、デルフィの巫女が葉を噛むようになった。


最終更新:2011年09月11日 23:47
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