テュール

Tyr
テュール

軍神

北欧

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北欧神話
  • チュールとも呼ばれ、ゲルマンの言葉ではティワズ[Tiwaz]と呼ばれた。古ノルド語で『神』を表す。
  • ゲルマン民族の戦いの神であり、正義と契約の神で、古い時代には天空神としても崇拝されていたアース神族。
  • ギリシア神話のアレス、ローマ神話のマルスと同一視された。
  • オーディン(若しくは巨人ヒュミル)の息子とされ、母親は美しい女巨人だったと伝えられる。
  • 凶暴だったフェンリルに唯一エサを与えていたのがテュールだった。しかし、フェンリルがあまりにも巨大に成長し、オーディンがフェンリルに食われると予言されたため、神々はフェンリルを鎖で縛ろうと考えた。山の根、猫の足音、魚の息、鳥の唾液といった在り得ない物からグレイプニルという鎖が作られたが、神々が安全だと言ってもフェンリルは鎖を付ける事を拒んだ。フェンリルは、「どうしてもと言うならば、安全と言う証明に口の中に手を入れろ」と条件を出した。神々は、手を食い千切られることを恐れ怖気づいていたが、テュールが名乗りを上げた。当然、鎖が切れることは無く、テュールの右腕はフェンリルに食い千切られる事となった。
  • 神々の黄昏(ラグナロク)では、冥府の番犬ガルムと戦い、相打ちになって死んでしまう。
  • 英語の『火曜日』[Tuesday]は、『テュールの日』を意味する。


最終更新:2011年09月18日 01:14
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