バンシー

Banshee
バンシー

妖精/幽霊

イギリス/アイルランド

----------出典----------

民間伝承
  • 元々、アイルランドやスコットランドに伝わる女性の姿をした妖精の一種で、幽霊の様に半透明で、黒服の美女とも醜い老婆ともいわれている。
  • その名前は『丘の女』『小山の女』を意味する。アイルランド語の『女性』(ベン[bean])と、古代の『丘』、後に『妖精』を表すようになった(シー[Si] [Sidhe])を複合したもの。
  • 地域によって呼び方が変わり、ウォーターフォードでは[Badbh]、ウェックスフォードやキルデア、ウィックローでは[Badhbh]、キルケニーとレイシュでは[Badhbh]、[Chaointe]とよばれる。
  • アイルランドの伝承では、死期が近い者や、その近縁者の前に現れては、その死に行く運命を悲しんで泣くと伝えられる。
  • バンシーとの出会いは、近い死別を意味しており、バンシーは不吉の象徴として忌み嫌われている。
  • その声には魔力が込められており、叫び声は凄まじいほどの金切り声で、それを聞いた者は発狂して死んでしまうといわれている。
  • 元々、[O’]や[Mac]の付くケルト一族の従者の精霊で、一族の者が死ぬのを彼女たちも窓の外で嘆き悲しんでいた。
  • 北マンスターのダルカッション家はイーヴィル、南マンスターのマッカーシー家はクリオズナと言う名の精霊に守護されている。


最終更新:2011年09月14日 01:15
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