ベルフェゴール

Belphegol
ベルフェゴール

魔神/堕天使

ヨーロッパ/中近東

----------出典----------

キリスト教、ユダヤ教、『地獄の辞典』
  • バールフェゴールとも言い、[Beelphegor]、[Baalpeor]とも表記する。
  • 元は、キリスト教の布教によって、バビロニアの主神バールが悪魔化して派生した者の一つ。
  • ラビ(ユダヤの律法学者)によると、人々は、この魔神に便器を捧げて敬意を表し、汚らわしい排泄物を奉献し、それがふさわしいのだという。それにより、クレピリュス(屁の神)やプリアポス(男根の生殖の神)とも同一視される。
  • かつては、人間が生贄として捧げられ、ベルフェゴールの神官が、その肉を食べていたという。
  • その名には、『裂け目』『割れ目』の意味があり、ベルフェゴールは口を開けっ放しにしていたとされる。また、洞窟で崇拝されたり、供物を通気孔から投げ込んだともいわれている。
  • 『民数記』第25章では、ベルフェゴールにより、ヨルダン河東部で疫病が起こり、2万4000人が死に至ったと伝えている。
  • 中世になると、悪魔の大公として確立された。フランスの全権大使であり、数々の富をもたらすとされた。
  • 発明と創意発明の魔神で、かつては権天使だった。
  • 便器に座る悪魔が描かれるが、若い女性の姿をすることもある。
  • 伝承によると、ベルフェゴールは、この地に「真に幸福な結婚」があるかを確かめるために降り立ったが、そんなモノは見つからなかったと伝えられている。
  • 7つの大罪の内の『怠惰』を司る。


最終更新:2011年09月17日 13:25
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