モロク

Moloch
モロク

魔神/堕天使

ヨーロッパ/中近東

----------出典----------

キリスト教、ユダヤ教、『失楽園』、『地獄の辞典』
  • 恐怖の王、涙の国の君主、ハエ騎士団の指揮官。地獄の議会のメンバー。その名は『王』を意味する。モレク[Molech]、モーロックともいい、[Milcom]とも表記する。
  • その姿は、牛の頭を持ち玉座に座する王であり、子供の生贄を求め、受け入れるその腕は長かったとされる。
  • アモン人が崇拝していた。
  • ラビ(ユダヤ教の律法博士)によれば、モロク像の内部には7つの戸棚があり、順に、小麦粉、雉鳥、牝羊、牝山羊、子牛、牡牛、子供を入れるためのものだったとしている。モレクに子供を生贄に捧げる時には、像の周りで僧が楽器を鳴らして子供の泣き声をかき消すという。
  • 聖書では地獄のことをゲヘナ[Gechinnom]と言うが、この原義はモロクの祭壇があった「ヒンノム[Hinnom]の丘」を意味している。
  • ミルトンの『失楽園』では、堕天使の中で最も獰猛で強かったとされており、「母親の涙と子供の血にまみれた」凶悪で恐るべき悪魔といわれている。
  • 木星との関係もあり、農耕神の一面もある。ペルシアのミトラがキリスト教に取り込まれ異教の神となったからである。


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最終更新:2011年09月15日 04:01
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