リヴァイアサン

Leviathan
リヴァイアサン

神獣/堕天使

ヨーロッパ/中近東

----------出典----------

キリスト教、ユダヤ教、民間伝承、『地獄の辞典』
  • レヴィアタン[Leviatan]、レヴィアサン[Liwyathan]、シャリート[Slyt]とも呼ばれる。
  • 紀元前19世紀~12世紀までシリアのウガリット王国の神話に登場し、『自分自身を取り巻く者』『とぐろを巻く者』を意味する。
  • ユダヤの伝承では、『曲がりくねる蛇』『龍の王』という意味を持ち、天地創世の5日目に、光と水を材料に、つがいで創られ、水に棲む生物の王とされた。そのヒレは太陽の光を暗くする「黒い光」を発していたので、神はリヴァイアサンのヒレの上に世界を背負わせた。雌は冥界の河に居たが、後にエジプト近辺の海に移動した。その雌は、後に砂漠の遊牧民の食料となった。
  • 旧約聖書の『ヨブ記』第41章34節に「これは、全ての高き者を蔑み、全ての誇り高ぶる者の王である。」とあり、リヴァイアサンには『高慢なる者の王』と言う称号が与えられた。
  • 中世のヨーロッパでは、悪魔に列挙され、悪魔大公の1人であり、海軍の大提督であるとされる。
  • 人々に嘘のつき方や詐欺の方法を教える。
  • 7つの大罪の内の『嫉妬』を司る。
  • 最後の審判の時には、世界を支える仕事から解放され、罪が許されない者たちを飲み込む。そして、ベヒーモスに殺され、神に許された清き人々の食物になるとされる。


最終更新:2011年09月15日 05:14
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