ウロボロス

Uroboros
ウロボロス

龍王

ヨーロッパ

----------出典----------

民間伝承、錬金術、キリスト教グノーシス派
  • ギリシア語で『尾をむさぼり食う者』を意味する。
  • 古代ギリシアでは、口で尾をくわえることにより、初めと終わりが結びついた円になるとされ、無限に回転を繰り返すとして、『無限』、『時間』という意味が付加され、自らの尾を食うということで最後には何も無くなるとして、『無』という意味も付加された。
  • 中世の錬金術師たちに崇拝された。始まりと終わりの間には『過程』があり、それは常に移り変わることで『変化』という意味を持つようになった。『完全』と『変化』という概念は、ウロボロスを卑金属から完全な金属(つまり金)に変化させる『賢者の石』に例えるようになり、『知識』という意味も付加された。
  • キリスト教のグノーシス派は、ウロボロスの中にイエス・キリストの復活を見出したが、蛇を悪魔とする当時の教会に弾圧された。


最終更新:2011年09月17日 00:26
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