エリス

Eris
エリス

女神

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話
  • 不和と争いの女神。
  • 夜の女神ニュクスの娘。
  • エリスの関わる話で最も有名なものは、トロイア戦争の引き金である。女神テティスとプティア王ペレウスの結婚式に一人だけ招待されなかったエリスは憤慨して、仕返しに「最も美しい者へ」と刻んだ黄金の林檎を投げた。それを取ろうとしたのは、ヘラとアテナとアフロディーテであった。これに決着をつけるためにトロイアの王子パリスに判定を委ねる事となった。ヘラは「世界の覇権」をアテナは「戦いにおける常勝」をアフロディーテは「最も美しい人間」を与えると約束した。そして、パリスが選んだのはアフロディーテであった。早速、パリスは最も美しい女性ヘレネを妻に迎える事となった。しかし、ヘレネは既にスパルタ王ネメアオスの妻であったことから、戦争にまで発展し、これが後のトロイア戦争の幕開けになった。
  • また、ヘラクレスの若い時、十字路に立って質問した。「怠惰」は安楽な日々を与え、「争い」は苦難の道ではあるが栄光を与える。どちらを選ぶか。ヘラクレスは「争い」を選び、栄光を勝ち取った。
  • 戦いになると、彼女はアレスに付き従った。
  • エリスは、『労苦(ポノス)』、『悲嘆(アルゴス)』、『忘却(レテ)』、『飢え(リモス)』、『無法(デュスノミア)』、『病』、『闘争』、『殺人』、『戦闘』、『虐殺』、『喧嘩』、『嘘』、『ごまかし』、『不正』、『呪い』を生んだ。
  • 2006年に、巨大な準惑星の発見によって冥王星が惑星から準惑星に降格するといった天文学の惑星定義の議論が巻き起こった。この最大の準惑星は、後にエリスと名付けられた。


最終更新:2011年09月17日 00:30
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