アザゼル

Azazel
アザゼル

堕天使

ヨーロッパ/イスラエル

----------出典----------

キリスト教、ユダヤ教、『失楽園』、『旧約聖書儀典エチオピア語エノク書』
  • ヘブライ語で『神の如き強者』を意味し、アザエル[Azael]、アジエル[Asiel]、アゼル[Azel]とも呼ばれる。また、『完全なる除去』『移動』『荒野』『山羊』等の意味があり、しばしばサタンやルシフェルと同一視される。
  • 元々、神から地上に遣わされた天使(グレゴリ)の指導者だったが、人間の女性に魅了され彼女たちを妻に娶ってしまった。また、剣や盾といった武具、指輪といった装飾品の作り方と、化粧の仕方を人間に教え、男たちは戦いと争いを、女たちは派手に装い媚びることを覚えてしまった。
  • 一方では、最初の人間アダムに服従することを拒んだため、天界を追われたともいわれている。
  • その姿は、山羊の角を持ち、髭を生やした男で描かれる。ユダヤの伝承では、蛇に乗る者とされ、7つの蛇頭、14の顔、12枚の翼を持つといわれている。
  • 『旧約聖書』(レビ記)に登場する荒野の悪魔。ミルトンの『失楽園』では、地獄の軍団の第一旗手として登場する。『旧約聖書儀典、エチオピア語エノク書』によると、風を操る魔人であるとも記されている。
  • イスラム教にも影響しており、ジンの一種(イブリース)とも考えられている。


最終更新:2011年09月17日 13:02
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