イナコス

Inachus
イナコス

河神

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話
  • イナコス河の神。
  • オケアノスの子の1人である。
  • ポセイドンとヘラが、アルゴスの地を求め争った時、アルゴスの主要な河神であるイナコスが審判者として呼ばれたが、イナコスは、ヘラを勝者としたため、ポセイドンが怒り、イナコス河より水を引き、アルゴス地方に大洪水を引き起こした。そのため、イナコス河は雨期以外は枯れた河となってしまった。
  • また、イオの父親として知られている。イオは、牡牛にされてから、イナコス河のほとりに現れ、事の顛末を知らせた。イオがアルゴスに連れて行かれた時は、悲しみの余り、枯れた河が涙で溢れ返ったという。
  • 別の伝承では、イナコスはアルゴス最初の王であり、イオがゼウスに犯されたと知るとゼウスに呪いをかけた。しかし、逆にゼウスはエリュニスを送り、イナコスを発狂させた。イナコスはそのままハリアクモン河に飛び込み、死んでしまった。その後、ハリアクモン河がイナコス河と呼ばれるようになったという。


最終更新:2011年09月23日 00:47
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