テミス

Themis
テミス

女神

ギリシア

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ギリシア神話
  • 秩序、公正、掟を司る女神。
  • 公正の象徴である天秤が、彼女の持ち物であると考えられる。
  • ウラノスとガイアの娘で、オケアノス、コイオス、イアペトス、ヒューペリオン、クレイオス、クロノス、テイアー、レア、ムネモシュネ、ボイペー、テテュス、と兄妹のティターン神族で、6人のティアーニスの一人。
  • ヘシオドスの『神統記』によると、テミスはゼウスの2番目の妻であり、ゼウスとの間には、季節の女神であるホラたちや、運命の女神3姉妹モイラ、他に、アストライア、エイレネを生んだ。また、黄金の林檎の守護者ヘスペリスたちも二人の子であるという説もある。
  • ゼウスの妻の座を退いた後も、ゼウスの傍らで助言を与えつづけ、オリュンポスでも崇拝された。
  • 最初の夫は、ティターン神族のイアペトスであり、彼との間にはメノイティオス、アトラス、プロメテウス、エピメテウスの四人の息子がいた。テミスは、プロメテウスに多くの知恵と予言を与えた。これにより、プロメテウスはカウカソス山の鎖から開放される事となる。
  • ガイアより、デルフォイの神託を受け継いでいた。この時も、プロメテウスの息子であるデウカリオンと妻のピュラーに、ゼウスが洪水を起こすことを知らせて助けた。ちなみに、アポロンがデルフォイのピュートーンを射殺して清め終わると、デルフォイの神託はアポロンに受け継がれた。
  • テミスはギリシア全土で崇拝され、アテネ、トロイゼン、タナグラ、オリュンピア、テーバイなどに聖地があった。


最終更新:2011年10月10日 02:15
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