パーン

Pan
パーン

魔神/幻魔

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話
  • パンともいう。
  • アルカディアを原点とする牧羊神、羊飼いの守護神。
  • ローマ神話のシルウァヌスと同一視される。
  • 一般的にヘルメスの子とされるが、父はゼウス、アポロン、クロノス、母はカリスト、ペネロペ、ヒュプリス、牝山羊など諸説ある。
  • 髭を生やした毛深い男で、山羊の角と脚を持っている。
  • 眠りを妨げられると怒り、相手を発狂させてしまうこともあるが、これが、英語の『恐慌(パニック[Panic])』の語源となった。
  • 特に好色な神であり、山野を駆け回り、ニンフたちを追い掛け回していたという。
  • 『ホメロス風讃歌』において、全ての神々を楽しませたため『全て』を表す名を与えられたと記されている。アレクサンドリア学派においては、宇宙の象徴とされた。また、サンスクリット語の『風(パヴァナ[Pavana])』に由来するとされ、パーンは微風の化身とも考えられた。そして、ラテン語の『放牧する(パースケレ[Pascere])』に派生した。
  • パーンがニンフのシューリンクスを追いかけていると、シューリンクスは父である河神ラードーンに頼み、葦に姿を変えてしまう。そこでパーンは、足の数本を切り、草笛を作った。これを、シューリンクス、すなわち「パーンの笛」と呼ぶ。
  • アルカディアのマイナロス山やリュカイオン山に住む。
  • 酒宴の神ディオニュソスの従者でもある。


最終更新:2011年10月10日 04:09
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