アスタロス

Astaroth
アスタロス

魔神/堕天使

ヨーロッパ/中近東

----------出典----------

キリスト教、『レメゲトン』、『地獄の辞典』
  • アシュタロス[Ashtarth]、アスタロートとも呼び、[Ashtart]、[Asthoreth]とも表記する。
  • 元々は、バビロニアの美の女神イシュタルだったが、キリスト教の布教によって異教の神とされた。
  • 中世になると、地獄の大侯爵で、主計長官とされ、『座天使の公子』『地獄の大公』『恐怖公』と呼ばれるようになった。
  • 元、座天使(織天使)であるとされ、唇を血で濡らした、全身黒づくめの黒い天使で、右手に毒蛇(マムシ)を持ち、地獄の蛇(龍)にまたがっている。その息は悪臭を放ち、過去と未来を見通す力があり、まるで自分は堕天してなどいないといった顔で天使たちが堕天した時のことを語る。
  • 常に安楽に過ごし、安逸を貪ることを好み、人を怠堕に導く。また、邪悪を好み、人が苦しむ様を見て、語り、楽しむ。
  • 大領主との交流を人にもたらし、諸学問を教授する。
  • 召喚は水曜日でなければならない。
  • 地獄の40の軍団の指揮官でもある。
  • イギリスの伝承では、ファウストを訪れた7君子の中にもアスタロスがいたといわれている。
  • 『レメゲトン』(ソロモンの小さな鍵)の第一部「ゴエティア」に列挙されている72柱の魔神の1人。


最終更新:2011年09月09日 21:23
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