ヘカテ

Hekate
ヘカテ

女神

ギリシア

----------出典----------

ギリシア神話、中世の魔術信仰、『マクベス』
  • 魔術の女神。子育て、豊穣、浄め、贖罪、月を司る。冥府の神の一柱でもあり、その地位はハデス、ペルセポネーに次ぐ。
  • 元々はエジプトの蛙の姿をした女神ヘケトであり、トラキアやアナトリアでも信仰されたものがギリシア神話に取り込まれた。
  • ティターン神族のペルセスとアステリアの娘だが、コイオスとポイベの娘ともされる。
  • 巨人戦争(ギガントマキア)ではゼウスの味方をして、ギガースの一人クリュティオスを松明の炎で焼き殺した。
  • その姿は3つの身体で、松明を持ち、地獄の猛犬を連れており、夜の十字路や三叉路に現れるとされる。
  • 特にアッティカでは毎月末に、卵、犬の肉、魚、ニンニクなどの「ヘカテの御馳走」が供えられ、貧民の食とする習慣があった。
  • 月と魔術を司る女神としてアルテミスやセレネと混同される事もある。眷属としてエリニュス、エンプーサ、モルモなどを従える。
  • 中世以降になると、魔術の女神として魔女や魔術師達によって崇拝された。また、トリカブト、犬や狼、牝馬、松明、窪みのある自然石などが象徴とされる。
  • 火星と木星の間にある小惑星帯の100個目の小惑星がヘカテと名付けられている。これはギリシア語で百を表すヘカトン[hekaton]にも由来している。
  • シェイクスピアの『マクベス』などにも魔術の女神として登場する。


最終更新:2011年10月11日 21:05
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