アテ

Ate
アテ

女神

ギリシア

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ギリシア神話
  • 主神ゼウスと不和の女神エリスとの子で、ゼウスにとって最初の娘。
  • 愚行の女神であり、神、人間を問わず理性を曇らせ、愚かな行動に掻き立てる。
  • ホメロスの『イリアス』によると、ヘラクレス誕生の際に、アテはゼウスに「次に生まれるゼウスの血族の者にギリシアの支配権を与える」という誓いを立てさせた。しかし、その誕生に関われなかったヘラは嫉妬し、出産の女神エイレイテュイアに命じて、別のゼウスの血族であるエウリュステウスの誕生を早めた。これによって、ヘラクレスは、自分より遥かに劣るエウリュステウスに仕える事となり、12の難業をする事となってしまった。この事に神々も怒り、アテは天上から追放されてしまい、そして人間は愚行を繰り返すこととなった。
  • しかし、ゼウスはその後、アテの埋め合わせのため、祈りの女神リタイたちに後を追わせ、人間に過ちを正すための祈りを捧げる機会を与えた。


最終更新:2011年09月09日 21:38
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