イヌガミ

Inugami
イヌガミ

幽霊

日本

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民間伝承
  • 犬神。狗神。
  • 人や家に憑く犬の霊。
  • 人間によって、呪術で意図的に作られた霊で、自分を祀る人間の意のままに動き、人間にとり憑いて災いをもたらす。
  • 犬神にとり憑かれた者は、意味不明な言葉を口走り、四つん這いになって歩き回るといわれている。
  • 犬神が「家」にとり憑くと、家の者が犬神を祀ってさえいれば栄えるが、疎かにすると、家系は断絶してしまう。犬神に憑かれた家は『犬神筋』と呼ばれている。
  • 西日本に多く伝承が残り、『伽婢子(おとぎぼうこ)』には、土佐の国畑(高知県幡多郡)というところに狗神の家の伝承が、『閑田耕筆』には、出雲(島根県)、伯耆(鳥取県)などで犬神使いの伝承が、『遠碧軒記』では、犬を土に埋めると犬の念が人に憑く伝承がある。他にも、徳島県や愛媛県にも伝承が残る。


最終更新:2011年11月05日 08:14
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