カシャ

Kasha
カシャ

邪鬼

日本

----------出典----------

民間伝承、『画図百鬼夜行』、『北越雪譜』
  • 火車。キッシャ(岩手県遠野、長野県南佐久郡)、クワシャ(愛媛県大三島、静岡県、福島県南会津)、テンマル(群馬県甘楽)マドウクシャ(愛知県知多郡日間賀島)、肝取り(鹿児島県出水郡)などとも呼ばれる。
  • 墓場や葬儀場、葬列を狙って死者を奪っていく化け物。
  • 伝承は全国に分布しており、多くが齢を経た猫が変じたものである。嵐を起こし、死者を暗雲に包んで連れ去るという。
  • 元々、平安時代には火車といえば、死者を冥土へ運ぶ火に包まれた車のことを言った。
  • 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』では、二本足で立つ巨大な猫が描かれている。また、江戸後期の随筆『北越雪譜』には、吹雪の中を火の玉に包まれて棺の上まで来たとしている。


最終更新:2011年11月19日 22:55
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