アポピス

Apophis
アポピス

邪龍

エジプト

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エジプト神話
  • アペプ[Apep]、アーペプ[Aapep]、アピペ[Apipe]、アペピ[Apepi]、アポペ[Apope]などとも呼ばれる。
  • 原初の水と土から誕生した古代エジプトの蛇神。『大いなる蛇』とも呼ばれ、闇そのものの象徴でもある。
  • コブラのような猛毒の牙と、不死身の肉体を持ち、呪いをかけたり、病気を流行らせたりする能力を持つ。
  • 太陽神ラーと敵対する存在。ラーは、昼は天空を、夜は冥界を船で航海するが、アポピスは、これを妨害する。また、ラーが西から東に移動する際に、飲み込もうと追いかけるために、地上にアポピスの影がかかり、夜の帳が降りるのだとされている。
  • セトと同一視される一方で、天敵ともされる。
  • アポピスとの戦いでラーが苦戦すると天候が悪くなり、アポピスがラーを飲み込むと、日食が起こるといわれた。また、夜の戦いでは、ラーが敗れると、死者は天国に行けなくなるといわれている。他にも、戦っているのは日中だけで、夜間はラーがアポピスの体内に入り活力を吸収しているのだという話もある。
  • エジプト人はアポピスから身を守る呪文を持っていたが、「毒蛇に唾を吐きかける時」、「毒蛇を突き刺すための剣を手にする時」、「毒蛇を火に投げ込む時」といった風に、状況に応じた呪文を唱える必要があったとされる。
  • ギリシア神話のウロボロスと結び付けられることもある。


最終更新:2012年04月24日 04:01
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