カマイタチ

Kamaitachi
カマイタチ

妖獣

日本

----------出典----------

民間伝承、『想山著聞奇集』、『北越奇談』
  • 鎌鼬。窮奇、横太刀とも書く。
  • 日本各地に伝承が見られ、北海道から四国まで特に雪国に多い。つむじ風に乗って人を切る妖怪で、野外で知らない間に刃物で切ったような傷があるのは鎌鼬の仕業とされたが、詳細は各地域によって異なる。
  • 岐阜県の飛騨地方では、3人1組の神であり、1人目が人を倒し、2人目が切り、3人目が薬を塗る。3人目が薬を塗るので切られても出血しない。
  • 愛知県の東部では、鎌鼬は風に乗って横行し、人の血を吸うために傷つけるのだという。この地域では鎌鼬を飯綱とも呼んでいる。
  • 『想山著聞奇集』によると、鎌鼬の傷は最初は痛みも出血も無いが、後になって激痛や大出血があり死に至る場合もあるという。
  • 『北越奇談』においては、鎌鼬の現象は、鬼神の刃に切られたものとされ、横太刀と書く。
  • 新潟県西頚城郡や、長野県北安曇郡では、暦を踏むと鎌鼬に遭うとされる。
  • 東北地方では、鎌鼬の傷は、古い暦を焼いて傷口につけると治るとされる。
  • 一般的にいわれる鎌鼬は、つむじ風で起きる真空状態が人を傷つけるというものだが、俗説である。


最終更新:2011年11月20日 01:13
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