カワヒメ

Kawahime
カワヒメ

精霊

日本

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民間伝承
  • 川姫。
  • 美しい女の姿をしており、川辺に現れる川の精霊の一種。
  • 高知県檮原町上成の白王神社のそばにある谷に、弘瀬某という男が通りかかった。そこには美しい娘が糸わくを巻いていた。弘瀬は化け物だと思い切りかかったが、糸わくを切っただけで、娘は笑って川に飛び込んで逃げた。弘瀬が用件先でこの事を話すと「糸を切った刀は威力が無くなるというので、家にある刀を持って行け」と言われたので刀を借りて帰途についた。弘瀬が淵を通ると、先ほどの女がいたので刀を抜いた。すると女は「そんな糸を切った刀じゃ、斬れん」と言った。しかし、弘瀬は借りた刀で女の化け物を切り伏せたという。
  • 福岡県築上郡では、水車小屋などに若者が集まっていると、いつの間にか水車の後ろに美女が立っている。若者が見とれていると、いつの間にか精気を吸い取られてしまうのだという話が伝わっている。
  • 大分県中津には、水面をさらさらと歩くもので、川下から来たと思ったら、橋の欄干にひらりと飛んだ話が残っている。


最終更新:2011年11月20日 02:15
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