ファウル・ウェザー

Foul Weather
ファウル・ウェザー

妖精

イギリス

----------出典----------

民間伝承
  • コーンウォール地方に伝わる妖精。
  • その名は『悪天候』を意味する。
  • ある国の王が、大聖堂を立てていたが、資金が底を尽きて困っていた。すると小人の老人が現われて工事を引き受けてくれるという。代わりに「完成までに、その小人の名前を当てろ。出来なければ、王の心臓をもらう」という条件が交わされた。王は自分が死ぬまでに大聖堂は完成しないだろうと思っていたら、翌日には、大聖堂は完成間近だった。王は慌てたが、名前の見当も付かず、かといって工事も終わってしまう。途方に暮れていると、たまたま子守唄が耳に入ってきた。その中に「坊やの父さん、ファウル・ウェザー」という節があった。大急ぎで大聖堂に戻ると、小人は最後の風見鶏を取り付けるところだった。王が「まっすぐ付けろよ、ファウル・ウェザー」と声を掛けると、小人はまっさかさまに落ちて、ガラスのように崩れた。


最終更新:2011年11月25日 23:12
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