クロカミキリ

Kurokamikiri
クロカミキリ

妖怪

日本

----------出典----------

民間伝承、『諸国里人談』、『耳袋』、『建内記』、『善庵随筆』、『半日閑話』、『百怪図巻』、『髪切りの奇談』、『嬉遊笑覧』
  • 黒髪切り。髪切りとも呼ばれる。
  • 人間の髪を密かに切る妖怪。
  • 江戸時代に現在の千代田区、台東区、文京区で、召使の女性が髪を切られる怪異が頻発した。
  • 明治になっても東京都本郷の鈴木家で、召使の女性ぎんが便所に行くと、寒気のような気配と共に突然、結わえ髪が切れて乱れ髪となり気絶した。その後、ぎんは身体を壊し親元へ引き取られた。
  • 歌川芳藤は『髪切りの奇談』で、黒くのっぺりした怪人を描き、佐脇嵩之の『百怪図巻』では、手がハサミになっている妖怪が描かれている。
  • 『諸国里人談』では、伊勢国松坂で、男女関係なく髪が切られたと伝えられている。
  • 『建内記』や、『耳袋』、『善庵随筆』などは、髪切りを狐の仕業であると言及している。
  • また、江戸時代の風俗百科事典『嬉遊笑覧』では、カミキリムシの仕業と記している。


最終更新:2012年04月07日 11:24
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