イルルンヤンカシュ

Illuyankas
イルルンヤンカシュ

龍神

トルコ

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ヒッタイト神話
  • イルヤンカ[Illyanka][Illuyanka]、ルヤンカスとも呼ばれる。
  • 古代ヒッタイト人が海を支配していると信じていた、強力で凶暴な龍神。
  • 川の氾濫が神格化したもので、『蛇』を語源とする。
  • プルリヤシュ祭で読まれる神話の中では、嵐の神プルリヤシュと仲が悪く常々争っていたが、プルリヤシュは敗北してしまう。そこで女神イナラシュに助けを求め、酒宴に招かれたイルルンヤンカシュを泥酔させたところを人間のフパシヤシュに殺害させた。
  • 別の話では、イルルヤンカシュは嵐の神プルリヤシュを打ち破り、眼と心臓を奪った。プルリヤシュは人間の娘との間に生まれた息子をイルルヤンカシュの娘と結婚させた。息子に自分の眼と心臓の在り処を探らせるためだった。息子は、イルルヤンカシュから眼と心臓を譲り受け、プルリヤシュに渡し、プルリヤシュは復活した。しかし、息子は妻を見捨てる事が出来ず、イルルヤンカシュと共にプルリヤシュに殺害されてしまった。


最終更新:2011年09月11日 10:56