弘文館
長安、宮中内にあった施設。門下省の東に位置した。武徳四年(621)に設置され、当初は書物を集めることから修文館といったが、武徳九年(626)に弘文館に改められた。または文学館ともいう。貞観三年(629)に納義門の西に移転し、貞観九年(635)に昭文館に改められ、神龍二年(707)にまた修文館にもどされ、ついで昭文館となった。開元七年(719)にまた弘文館にもどされた。儀鳳年間(668-679)、館中に多くの典籍がありながら校正されていないことから、学士に校正させた。垂拱年間(685-688)以降、大臣が兼領することとなった。学士を「館主」とした。給事中一人、判館事・校書二人、学生三十人が置かれた。
史料
『通典』巻第二十一 職官三 宰相并官属 門下省 弘文館
最終更新:2023年10月29日 00:08