延喜門
長安、皇城の門。東面二門(
景風門・延喜門)のうち、北に位置する。その外側に、北は
永昌坊、南に
永興坊があり、東に直進すると外郭の
通化門に到る。東は延喜門を起点として、西は
安福門まで、皇城の内側の
横街がはしる。貞元四年(788)に延喜門を復道(楼門の下を二重に通行できるようにすること)に改造した。
徳宗が回鶻の使節を見た他、宣宗が延喜門に御して河隴の老幼数千人を視察し、冠帯を賜っている。長慶二年(822)六月に大風のため景風門もろとも破壊された。
参考文献
徐松 撰、愛宕元 訳注『唐両京城坊攷 長安と洛陽(東洋文庫577)』(平凡社、1994年)
最終更新:2025年02月12日 01:13