復礼 ふくれい
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初唐の僧侶。京兆の人。俗姓は皇甫氏。若くして興善寺で出家し、仏典のみならず儒教にも心をくだいた。賦や著述をよくし、実叉難陀が『大荘厳華厳等経』を翻訳すると文裁義を担当した。永隆二(681)高宗が太子文学の
権無二に仏典に説かれたことに対する疑問十条をつくらせ、これに答えて『十門弁惑論』三巻(大正新修大蔵経№2111)を撰述した。『宋高僧伝』に伝がある。
史料
『宋高僧伝』巻十七 護法篇 唐京兆大興善寺復礼伝
参考文献
『大蔵経全解説大事典』(雄山閣,2016)
最終更新:2024年05月04日 11:30