張懐瓘 ちょうかいかん
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盛唐の書家・書論家。揚州海陵(江蘇省泰州市)の人。張紹信の子。父に伝授された学問を基盤として、無位無官の時期、開元十二年(724)から同十五年(727)にかけて『書断』を著し、この著作が認められて、弟の張懐瓌とともに、一芸に秀でた人材のためのポストである翰林供奉の官に就いた。以後、内府所蔵書跡の研究や王族子弟の書学教育に携わったが、安史の乱後の乾元年間(758-760)に地方官に左遷された。著作に『書議』『文字論』『六体書論』『玉堂禁経』『評書薬石論』がある。
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参考文献
成田健太郎「張懐瓘『書断』の史料利用と通俗書論」(『書学書道史研究 』2012)
外部リンク
最終更新:2025年10月15日 17:38