張渉
?-780
唐の官人。蒲州の人。家は代々儒者であった。国子博士。徳宗が皇太子であった時の師であったから、徳宗が即位すると召されて宮に入り、大小の事はすべて諮問された。散騎常侍に任じられ、徳宗が宰相の人材を求めると懐州刺史の
喬琳を推挙して宰相としたから、天下が愕然とした。喬琳が罷免されると徳宗に疎まれ、また
辛京杲より賄賂を受け取っていたことが発覚し、郷里に流されたが、途中、辛京杲に殺された。『旧唐書』に伝がある。
史料
『旧唐書』巻一百二十七 列伝第七十七 張渉
最終更新:2023年01月27日 00:58