資料ページ③ 平成25年度政務活動費の領収書の公開

2014年(平成26年)8月6日より、東京都議会にて
「平成25年度分の政務活動費に係る領収書等の写しの閲覧開始」が始まりました。

今年は兵庫県議会の野々村竜太郎議員の問題で、一躍世間に有名になったあの「政務活動費」。
東京都議会議員のみなさんが2013年4月から2014年3月まで(平成25年度)に
提出した領収書のコピーを都議会では毎年公開しています。

さて、今回当然、塩村都議の政務活動費も公開されていますので、
東京都庁にある、「東京都議会議事堂2階北側 東京都議会議会局管理部経理課『閲覧室』」にて
閲覧をしてまいりました。

閲覧の目的はいくつかあります。

①塩村都議の数々の疑惑を検証するため、一次資料である「政務活動費」の書類は重要な手掛かりとなる為。

これは閲覧の一番の目的ですね。
収支報告書と合わせて、法で規定された書類ですから、証拠としては申し分ありません。

②まだ日の目を浴びていない、新たな疑惑がないか、オンブズマン的にチェックしたい。

野々村議員で有名になった政務調査費は、いわば「議員の不正の宝箱」とも言える存在。
掘れば掘るほど出てくる、と言われる書類です。

③そもそも塩村都議がちゃんと働いているのか、日々の活動報告を読むと疑問だったので確かめたかった。

議員報酬は豪華な生活保護費ではありません
不正受給をしていないか、厳しくチェックされてもそれは当たり前ですね。


それではまず、塩村都議が「政務活動費」として申請する為に提出をした領収書、
そのすべてを一覧表にしてまとめましたのでご覧ください。

 

都議会の閲覧室で、4時間ぶっ続けで領収書のチェックをしてきました。
あまりの集中ぶりに、閲覧室の職員に「書類のチェックは大変ですよね」と労われたくらいに…

表で赤字になってる箇所がいくつかありますが、
すいません、途中で気が遠くなってメモが抜けておりました
とりあえず、おおよその数字を仮で入れてあります。
大きくは違わないとは思いますが、すみません…

 

さて、こちらは塩村都議の政務活動費について、
月ごとの領収書額面、政務活動費の支出額、塩村都議自己負担額、政務調査費支給額と月次の残高を
それぞれ表にまとめたものです。

分かる人は、表を見れば「あーそういうことかー」と分かります。
私は分からない人にも分かるように解説したいと思っていますので、以下解説します。


まず、塩村都議、平成25年度はおよそ420万円のお金を「政務活動」、
つまり議員として政策を実現する為の活動に費やしました

都議会としては、より良い東京都を作る為、議員には頑張ってもらわねばなりません。
その為に「政務活動費」というお金を用意して、議員の活動を助けている訳です。
会社でも、仕事で使った備品の領収書や交通費は、精算してもらえますよね。あれと同じです。
塩村都議は、平成25年度全体で350万円を精算してもらいました。

420万円使って、精算が350万円だと、当然自腹が生じます。
「車の駐車場、仕事でも使ってるけど、プライベートでも使うよね?
だから駐車場代は半分だけ精算してあげるよ。」
といった様に、なんでも全額は精算してもらえないのです。
まあ、税金から出ているお金ですから、しょうがないですね。
塩村都議は、平成25年度で61万円を自腹を切っています。

「政務活動支給額」というのは、、精算のためのお金の事です。
普通、会社では、領収書を出して通ればお金が返ってきます。
しかし、都議会では毎年精算用に、720万円のお金を127人に用意しています。
都度いちいち領収書で精算していては、非常に面倒ですし
お金が無くて視察に行けなかったら困るので、
「毎月お金を先に渡すから、領収書と余ったお金は後で返してね」
という方式を都(というか他の自治体も)では取っているのです。

表の一番右は、そうして先渡しされた政務活動費の、
毎月の最後に余ってる金額ですね。
塩村都議は平成25年度は、60万円の政務調査費を余らせ、都に返納しています。


この表で一番突っ込みたいのは、2014年2月の所です。
議員の間では足りない、足りないと言われる政務活動費。
なのに塩村議員、余らせまくってます。
まあ、後に別の表を作って解説しますが、働いてないから余るんですね。
本人が働いたと思っているかは関係ありません。結果が働いてないんです。

…話がそれました。
塩村都議は、2月の時点で310万円の政務調査費を余らせてる訳です。
計算してるから一目瞭然です。


で。
塩村都議は、なぜか3月に、思いついたように「都政リポート」というチラシを作成します。
その数20万部。

こちらがそのレポート作成の、政務活動費の支出の書類と領収書です。

…あれー?2月に310万円余ったんですよね?
人件費の分を引いてませんから、実際は301万円くらい余ったのかな?
で、3月に都政リポート一発作って301万円使っちゃったんですか。

普通に考えます。
良心的に考えれば、年度末にお金余っちゃったけど、余らせたら都に返さないとならないし、
もったいないから都政リポートでも作ってパーッと使っちゃおう、ってことですよね?

でも、後で表で見せますが、おときた都議は平成25年度の8か月掛けてチラシ代170万円です。
なのに一発で301万円ですか。政務調査費の余りの金額とピタッと符合する金額の301万円ですか。
意地悪く考えれば、レポートの実費は301万円掛かってないですよね?
余ったお金は、キックバックか、どこぞに裏で寄付ですか?
うがった見方だとは思いますが、政治の世界ではこれまでゴマンとあった例です。
数字がある以上、議員として説明責任は間違いなくありますよね?

 

さて、これまで書いてきた塩村都議の数字、多いか少ないか、分からないですよね。
そこで比べる相手を用意しました。
おときた駿都議です(パチパチパチ)。
同じ会派ならば、より比較がしやすいですし。
参考
「音喜多駿(おときたしゅん)」合計420万円、平成25年度政務活動費の使用用途を全公開!
http://otokitashun.com/blog/togikai/3493/

実際に都の議会局で政務活動費の領収書を閲覧して思いましたが、
おときた都議、とても良く働いていました
領収書の量と内容が語っていました。
このおときた都議と、塩村都議の、各項目ごとの合計金額の比較表が以下となります。

塩村都議の項目でまず目につくのは事務所費。
世田谷という土地にもかかわらず、ほとんど費用を掛けていません
まあ、人に払わせてるんですから当然ですが…
対するおときた都議は、これくらい掛かるであろうという妥当な数字です。

次に交通費。
塩村都議は、その項目の6割が交通費で占めています。
政務活動費って、経理での交通費精算の事だったんですね…
対するおときた都議は、若いせいかほとんど交通費使ってません。

そしていちばん目につくのが、HP作成・管理費。
おときた都議は、限られた予算の中で広報誌を作成して配布していますが、
それでもその総額はおよそ170万円です。
それに対して塩村都議は、一発でドカンと300万円の支出。
えらい豪気ですね(棒読み)。

…ぶっちゃけますと、上の比較表を見ると、
なんだか塩村都議が仕事をちゃんとしてるみたいに見えてしまいます。
年間で350万円の政務活動費を消化していますから。

な の で 。

分かりやすい様に、帳尻合わせ(と大人の事情?)で使った
都政リポート20万部分の費用を抜いた比較表を見てみましょう。
こちらが本当の、塩村、おときた両都議の仕事で使った政務活動費です。

はい。非常に分かりやすくなりました。

おときた都議は、若手で精力的に動いているので、
政務活動費もリミットいっぱい(平成25年度支給額420万円)まで使っています。
自己負担分もありますから、昨年度の政務活動に1000万円は使ってるんじゃないでしょうか。

それに対する塩村都議。
なんじゃこりゃ。
主に塩村都議が使ったのは、赤レクサス(政務に使用する車)を乗りまわして使った
駐車場代、ガソリン代、そして高速代
です。

ちなみに塩村都議の政務で費やしたお金は、
58万円(実質の政務活動費支出額)+61万円(議員自己負担額)=およそ120万円。
つまり、塩村都議(120万)の労働量はおときた都議(1000万円)の1/8以下、と、
政務活動費という具体的な数字で証明されてしまいました。

実際塩村都議がおときた都議に使用金額で勝っているのは赤いレクサスに関係する項目だけです。
それ以外の、都議の政務活動の金額を見て、みなさんどちらの都議が頑張ってると思いますかね?

 


また余談ですが、今年の都議の政務調査費のニュースでは、
公明党の都議が都庁と新宿区役所の移動にタクシーを使いまくって指摘されました。
参考
産経ニュース「会議の弁当代に充当 銀座のすきやき店や高級焼き肉店… タクシー800回、新年会1日に6カ所はしごも」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140806/lcl14080622430003-n1.htm

ちなみに塩村都議は、都庁への通勤は毎回レクサスで高速飛ばして来てます
しかし、用賀や三軒茶屋あたりから西新宿だってたいした距離ないですよ。
ウォーキングなら普通に歩く距離です。一般庶民なら電車で移動が普通でしょう。
この距離を毎回自家用車で高速使って都庁に通った塩村都議は、公明の都議と何が違うんですかね?
こういうのって、オンブズマンって人、突っ込まないんですかね?
突っ込まないんだったらオンブズマン居る意味無くないですか?


いろいろ話したので取り留めなくなってしまいました。
最後に整理します。
冒頭に、政務調査費の閲覧目的を三つ挙げました。

駒沢(選挙)事務所の家賃は政務活動費で処理されていなかった。
なので政治資金収支報告書で処理している事がほぼ確定的な状況。
(収支報告書の内容によって、告発の要件が揃う可能性大)

あらたに用賀事務所でもグレーな疑惑が出てきた。
用賀事務所の使用実態が塩村都議一人使用と判明。
共同使用の2名の議員の使用実態から、公選法違反(事務所の無償使用=寄付)の疑いが出てきた。
(詳細は「②家賃疑惑」のページを参照)

塩村都議の労働量は、単純計算でおときた都議の1/8以下と判明。
つまり、働いてないという事。


といった事が判明いたしました。

この結果をもって、
都議会でおときた都議をパシリに使って弁当買いに行かせてる(ソース:週刊文春)塩村都議が、
おときた都議を殴っても、私は一切の責任は取りませんのであしからず。

最終更新:2014年08月16日 13:20