学級崩壊


 児童生徒の私語や徘徊で授業が成立しない現象を一般的に「学級崩壊」という。学年によって内容は異なるが、
授業中に机の上を歩いたり、奇声をあげたり、あるいは「教師いじめ」なる現象も生じる。

 これらの起因としては様々なものが考えられる。主なものとして、就学前教育との連携不足、家庭でのしつけ不足、学校と家庭の信頼関係が築けず対応が遅れた、などが挙げられるが最も注目すべきは「教師の学級運営が柔軟性を欠いている」「授業内容に不満を持つ子供がいる」という事例が断然、学級崩壊を引き起こす要因となっている。



 国立教育研究所(現国立教育政策研究所)の学級経営研究会最終報告(2000年3月)によると、「学級崩壊」は「学級がうまく機能しない状況」つまり子どもたちが勝手な行動をして、教師に従わず授業が成立しない、集団教育という学校の機能が成立しない状態が一定期間継続し、学級担任による通常の手段では解決できない状況と定義している。


 解決策としては早期対応を前提に、保護者と校内組織、教育委員会の協力的かつ緊密な連帯関係を築く必要がある。


補足:
 学級崩壊の起因の中でも特に上位を占めるのは「教師の力量」に関するものである。授業が楽しくない、学級運営がきちんと計画されていないなど理由は様々であるが、もう一つ注目しておくべき起因に「親」の存在がある。最近、親が変わったから子供のも変わったという言葉を聞いた。親が教師に求めるものが昔と今ではかなりの差がある。また、教師を見下す傾向にある親が少なくない。
 また、問題行動を起こす生徒は家庭で十分な愛情を注いでもらっていないために学校で自分に注目を集めるためにそのような行動に出る子も少なくない。このようなことを踏まえ、教師は子供たちを理解していかなくてはならない。


最終更新:2007年06月20日 23:44