第十一条 国民は、すべての
基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
そうは言っても、国民の少なくない人たちが基本的人権を享受できない状態であることも否定できません。
1昨日2007年2月24日に鹿児島地裁で出された判決は、ずいぶんと乱暴に人権が踏みにじられていた事実を示しています。実際には存在しない選挙での汚職で、当選した市議が逮捕され、お金を受け取ったとされた村民たちが12名も長い間拘留されて裁判にかけられていたわけです。話題になっているのは、家族に言葉を書かせた紙を踏ませるという乱暴な、江戸時代の踏み絵と全く同じことをさせていたことが明らかにされたのです。
これほど酷くなくても、基本的人権が抑圧されている事例はたくさんあります。そうした事例を考えてみましょう。
最近話題の映画「それでも僕はやっていない」は、実際にあった話というより、今でも頻繁に起きている事例です。逆に、実際の性犯罪もそれ以上にたくさんあります。
ところが、若い世代ほど、基本的人権が侵されているという認識が弱くなり、人権を単に
教科書のような説明で理解しているだけという人が多くなっています。
そういう現実だと、段々と基本的人権は弱くなっていくでしょう。人権は決して「与えられる」ものではないということもよく認識しておく必要があります。
具体的には12条以下の条文でいろいろな事例を考えてみましょう。
最終更新:2007年02月25日 22:36