切り上げ・切り捨て

(4年生)


獲得目標
「切り上げ、切り捨てをしなくてはいけない場合を理解する」



先生「では、今日はこの前に引き続き、概数の勉強をします。みんな、概数ってなんだったか覚えてるかな?」
生徒「およその数です」
先生「そうだったね。じゃあ、四捨五入の意味を覚えてる人?」
生徒「はい!」「はい!」
先生「じゃあマユミちゃん」
生徒「例えば、1400の4を四捨五入してくださいって言われたら1000になって、1500の5を四捨五入って言われたら2000になります」

先生「はい、そうですね。複雑な数をより知りたい一番近い数にすることが四捨五入で、その仕方はさっき言ってくれたように4以下なら切り捨て、5以上なら切り上げだったね。」
「ところが、今日は1~9のどんな数でも切り上げ、あるいは切り捨てをしなければならないっていう状況を勉強して行きたいと思います。」

生徒「先生、よくわかりません!!」
  「四捨五入とは違うんですか?」

先生「そうです、今日の勉強は四捨五入をすると間違った答えになってしまう場合を紹介します。どうして四捨五入じゃだめなのか、問題を解きながら一緒に考えていきましょう!!」

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先生「ではさっそく、問題です。

 あるクラスには生徒が34人います。先生は5人の生活班を作りますと言いました。このクラスにはいくつ班ができるでしょう?」

生徒「34人を5人ずつに分けるから34÷5で・・・」
  「6.8!!」
  「じゃあ7班かな?」

先生「そうだね、6.8の8を四捨五入したのかな?


じゃあ今度は、このクラスが32人で5班を作る場合はどうなるかな?」

生徒「32÷5・・・6.4だぁ!!」
  「じゃあ6班でいいのかな?」
  「でも5人組が6班だったら全部で30人になっちゃうよ?2人仲間外れになっちゃう!」
  「う~~ん」

先生「よく気づきましたね。そうなんです。残りの2人も班に入れなくてはいけませんよね。このように、どんな数でも絶対に切り上げをしなくてはならないという場合があることをしっかり覚えておいてください」


   (この場合の班は5人以上を認めないことにする。)
  「要するに、切り上げとは、揃える位よりひとつ下の位の数が1以上であれば、必ず上の位を一つ上げるということです。わかりましたか?」

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生徒「人数が少なくても、ひとつの班としてみるってことだね」




先生「その通りです。」
  「じゃあ今度は「切り捨て」について勉強していくよ!」

生徒「はーい!!」

先生「では問題です。

   鉛筆が125本ありました。これを1ダースずつ束ねていきたいと思います。全部で何束作ることができるでしょう?」

生徒「先生!1ダースって何ですか?」

先生「1ダースって言うのはね、12本の事だよ。」

生徒「じゃあ12本の束が何個できるかってことだよね?」

先生「そうだね!じゃあみんな考えてみよう!」

生徒「125÷12=10.41・・・」

生徒「10束できます!!」

先生「正解◎10.41・・・の小数部分を切り捨てましたね。じゃあ10束作ったとき、残りは出たかな?」

生徒「12×10=120
   125-120=5 5本だ◎」

先生「よく式がたてられたね!!正解です」

  「じゃあ今度は143本を1ダースずつに分けてください!!何束できるかな?」

生徒「143÷12=11.9・・・」

生徒「12束?」

先生「それじゃあ確かめてみようか!!」

生徒「12本が12束で・・・12×12=144」

  「あれ??1ぽんおおくなっちゃった」

先生「これじゃおかしいね。さっき、143本を12で割った時、答えは11.9・・・になったよね?そこをみんなは四捨五入しちゃったから12束になったのがわかるかな?」

生徒「あーー!!わかった!!」
  「切り捨てだーーー!!」

先生「そうだね、間違わないように注意しようね。じゃあ答えはいくつかな?」

生徒「11束です。」

先生「では残りはいくつでしょう?」

生徒「12×11=132
   143-132=11・・・11本だ!!」

先生「よくできました◎みんなわかったかな?このように、下の位が9以下のどんな数字でも、0として数えることを切り捨てといって、今日は切り捨てしなくてはいけない場合の練習をしました。」

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生徒「わかりました!!」



先生「切り上げ、切り捨てをしなければいけない場合をよく考えて問題に取り組みましょう!」


最終更新:2007年05月19日 22:49