星の動き


(前もって宿題として、星を観察してくることを命ずる。)

先生『昨日の夜は雲が少なく星がよく見えたけど、みんなちゃんと星を観察してきましたか?観察していて何か気づいたことはありますか?』
ありさ『星によっていろんな明るさがあります。』
こうへい『色も違って見えました。』
先生『はい、とても良いところに気がつきましたね。じゃあ問題です。星の明るさや色によって温度は違うでしょうか?それとも同じだと思いますか?』
しずこ『・・・違うと思います。』
先生『どうして違うと思いますか?』
しずこ『だって、ガスバーナーも青い炎と赤い炎で温度が違うから、きっと星も色によって温度が違うと思う。』
先生『すばらしい答えですね。しずちゃんが言ってくれたように星の明るさによって温度は変わってきます。青白い星ほど温度が高く、また明るく輝きます。その次は白 → オレンジ → 赤とだんだん温度が下がっていきます。そして明るい順に、一等星・二等星・三等星と称されています。オリオン座を見てみましょう。(①参照)左上のペテルギウスという星は赤く光り、右下のリゲルという星は白く輝いているのがわかりますね。
http://www.neptune.carina.gr.jp/kouza/seiza/ori/ori.htm
では他に気づいたことはありませんか?』
まゆみ『夜の7時ごろには下の方にあった星が、9時ごろには上の方に動いていました。』
先生『そうですね。みんな星が移動することを観察できましたか?』
めぐみ『えー、わからなかった!!』
りえ『星って動くの?』
先生『少し観察しただけではわかりにくいですが、星も太陽や月と同様に動いているように見えます。じゃあ今から夜の星の動きをスクリーンで見てみましょう。(②参照)
http://www.nsknet.or.jp/~kyoshio/astro/starmove/starmove.htm
星が動いている様子がわかりますね。まずは東の空はどういう向きに動いていますか?』
ゆき『えっと・・・左下から右上に昇っていきます。』
先生『では、南の空は?』
ありさ『左から右へ横に移動します。』
先生『そうですね。次に西の空は?』
こうへい『東とは反対に、左上から右下に下がっていきます。』
先生『最後に少し見えにくいですが、北の空の星がどういう動きをしているかわかりますか?』
しずこ『あ、北だけ反対の動きをしている!!』
先生『そうです。(スクリーンの北極星を指しながら)北の空はほとんど動かないこの星、北極星を中心にして反時計回りにまわっています。これで東西南北それぞれの空でどんな動きをしているのかわかりましたね。』
まゆみ『でも先生、空は全部つながっているのに、なんでそれぞれの空でばらばらの動きをしているんですか?』
先生『すごくよい質問ですね。それぞれの空でどんな動きをしているのか、壁に貼ってある紙に矢印を書いて見ましょう。(あらかじめ教室の各方位に貼っておいた画用紙に矢印を書き込ませる。)
今は北の空は少し置いておいて、東・南・西の空で星がどういう向きに動いているか考えてみましょう。それぞれの矢印をつないで考えてごらん?』
めぐみ『あ!アーチ形につながった!!』
先生『そうだね。これを図で表してみましょう。(③参照)
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/hoshi2.html
私たちの地球から見たときの星の動きは図のように表せます。みんながいる位置はこの人の位置だと考えてください。この図を見ると、南の空と北の空が反対の向きに動いて見えるというのもわかります。
ばらばらに思える星の動きもちゃんと規則に従って動いていますね。これを星の日周運動と言います。』

まい
最終更新:2007年06月14日 12:29