3年 社会
地図の工夫~地図記号①~
T:今日は地図の工夫について勉強します。前回、みんなに学校の近くの地図を描いてもらったんだけど、その時、工夫したことは何だったか覚えていますか?
S:お店の絵を描きました。
T:そうですね。絵を描くことは文字だけの時よりもわかりやすい地図になりましたね。
ここに、○○さんのかいてくれた地図と○○さんのかいてくれた地図があります。
2枚の地図を比べてみて何か違いが分かる人はいますか?
S:家の形が違う。色が違う。
T:みんなが同じ建物を違う絵で描くとどうなるでしょう?
もしかすると目印になる建物を間違えてしまうこともあるでしょう。
そこで、今日は「地図記号」の勉強をします。地図記号を使うことによって誰もが正確に土地の様子を知ることができます。
(説明)地図記号は昔、戦争をしていたときに武器を置く場所が敵にばれないように暗号化したものが、1986年に地図に利用されました。現在では161個が決められています。この授業では、その中のいくつかを取り上げて紹介します。
T:まず、この地図記号は何を表わしているかわかりますか?
「田んぼ」「畑」「工場」の地図記号を板書
S:川。草。太陽。(答えが出るたびにどうしてそう思うのかを尋ねる。)
T:これは「田んぼ」を表すときに使う記号です。
稲刈りをしたあとの切り株を表しています。
(同様に「畑」・・・双葉「工場」・・・機械の歯車)
T:では、今度はみんなに記号を考えてもらいます。
「警察署」「消防署「果樹園」と文字を板書
ノートにこの3つを表す記号を自分で考えて書きなさい。
T:では発表してもらいます。黒板に書いて発表してくれる人?
(何人か指名して、黒板に記号を書かせ、どうしてこの記号にしたのか発表させる)
T:それでは、地図記号として使われている記号を書きます。
「警察署」「消防署」「果樹園」の地図記号を板書
S:どうして警察署はバツなのかな?消防署のマークは何?果樹園はりんごみたい。
T:まず、警察署は警察官の持っている警棒を2つ交差したのを表しています。
「消防所」江戸時代に火事が起こった時、となりの家に火が移らないように「さすまた」という道具を使って家を予め壊しました。その「さすまた」の形を表しているのです。
「果樹園」みんなの言うとおり、リンゴの形だね。
T:はじめにも話したけど、地図記号は161種類あります。ただ記号を覚えるだけでなく、どうしてその記号になったのかってことも考えられるといいですね。
今日の宿題はこの地図プリントです。地図に書かれている記号が何か、資料集を使って書いてきてください。
最終更新:2008年05月18日 16:14