4年生 一つの花


◎目標
1.戦争中の生活と現在の生活の違いを理解する
2.指示語の内容を明確にする


T この写真を見てください。いつの頃の写真か、この子は何をしているかわかりますか?
(戦時中の写真をみせる。幼い子供が赤ちゃんを抱いている)
S 建物が壊れているよ。戦争中かな。子どもが赤ちゃんを抱いているよ。
T そうです。これは戦争の時の写真です。みなさんは戦争の話をおうちの人から聞いたことがありますか?
S おばあちゃんから聞きました。
T どんなことを聞きましたか?
S とっても怖かった。食べ物がなくておなかをすかせていた。など
S 話を聞いたことはないけど、戦争の様子をテレビでみたことがあります。
T では、今日から「一つの花」というお話をみんなで読んでいきましょう。これは戦争中のある家族のお話です。まずは先生が読みますから、場面を想像して聞いてください。
(教師のみ、教師と生徒、一行ずつ交互に、読点ごとに一人ずつなど、音読は慣れてきたら読み方を工夫する)
T これはいつのおはなしですか?
S 戦争がはげしかったころ
T 第一場面の登場人物は誰ですか?
S ゆみ子とお母さん
T 戦争のころの様子が分かるところはどこですか?
S おまんじゅうだの、キャラメルだの、チョコレートだの、そんなものはどこへ行ってもありませんでした。
S お米のかわりに配給される、おいもやお豆やかぼちゃしかありませんでした。
S 毎日てきの飛行機が飛んできて、爆弾を落としていきました。
S 街は次々に焼かれて、灰になっていきました。
S 質問!!「配給」ってなんですか?
T 「配給」とは、国の人が国民に食料を配ることです。戦争中は食べ物を一度集めて国が管理をしていました。まずは軍隊に配ってそれから国民に分けていたのです。
T では、これらと今現在のみなさんの暮らしと比べてみるとどうでしょう?
S おかしはたくさんあるよ。お米もある。
S てきの飛行機がきて、爆弾を落とすこともないよ。
(板書によって対比させる)
T この表をみて何か意見や感想がある人はいますか?
S 今は平和だとおもいます。昔は食べ物がなくてかわいそう。
T 戦争中の様子が想像できましたね。

T ではここで、前回までにならった指示語の勉強のおさらいをします。この文章の中には5つの指示語があります。探して線を引きましょう。引けたらその指示語がどこを表しているかも見つけましょう。
T 発表してくれる人?
S 2行目の「これ」はひとつだけちょうだい
T それは誰の言葉?
S ゆみ子
T 次の指示後は?
S 3行目の「その」は戦争がはげしかったころ
S  以下同様

T 今日は戦争の過酷な生活の様子をみんなで確認しました。
「一つだけ・・・」「一つだけちょうだい」がどうしてお母さんとゆみこの口ぐせになってしまったのか、ということを次回から考えて物語を読んでいきましょう。
最終更新:2008年06月04日 23:02