8ヵ月不安
生後8ヵ月前後の乳児が見知らぬ人に対して人見知りをする現象のことで、精神分析学派のスピッツが「
3ヵ月微笑?」とともに提唱した。
人見知りでは見慣れない人に対しては顔をそむける、泣く、母親にしがみつくなど回避行動が見られるようになる。これは親しい人とそうでない人の弁別ができるようになったことの表れであり、特に母親の認知や愛着形成と関係深い現象である。
個人差もあるが、人見知りは生後6ヵ月くらいからみられ、11~12ヵ月頃になるといったんおさまり、他の大人とも楽しく遊べるようになる。そして3歳くらいから再び人見知りがみられ、そのまま持続することもある。適度な人見知りは性格特性として見ることもできるが、強度の場合、緘黙症や学校恐怖症などの問題行動へと進んでいくこともあるので注意する必要がある。
最終更新:2008年06月12日 11:08