5年 理科 ものの溶け方


T とける物にはどんなものがあるでしょう。
S アイス 氷 バター ココア カレー 塩 粉のジュース
T (挙げられたものをグループ分けする)溶け方が2通りあります。
S アイスや氷は熱によって溶けると思います。
S ココアやジュースは液体の中に入れて溶かします。
T 熱で個体が液体になる場合と水に混ざって見えなくなる場合がありますね。今日からはココアやジュースのように水の中に入れて溶かす方の勉強をします。

T 水の中にとかしたものはどうなると思いますか。
S なくなる、見えなくなる、水と混ざる、薄まる
T ではこの水の入った水槽に泥や土が混ざったものを入れてみたいと思います。一体どうなるでしょうか。
  (実演してみる)
T 細かい石は沈んでいますね。砂はどうなったかな?水の色も変わりました。
  これらは溶けたといえるでしょうか。
S 沈んでいるものは溶けていない。入れた時より泥が少なくなっている気がする。
T 溶けるとは溶かしたものが目に見えないくらい細かくなって水と一体になったことを言います。(物体の分子が水分子と合体した)
  しかし、溶かしたものの中には水と合体できない成分、つまり溶けきれないものも含まれている場合があります。その成分のせいで水が黄色く見えたり紫に見えたりします。このような状態は「溶けた」のではなく、「混ざった」と表現します。


T では次に、このペットボトルの水の中にこの白い粉をいれます。
  これは何の粉でしょう?ちょっと舐めてみる??
S しょっぱい・・・塩だ
T 正解です。この塩を水の中に入れたらどうなるかな??
S 溶ける。沈む。
T ではまず初めに少しだけ入れてみます。様子をしっかり観察してください。
S なくなったから溶けたんだよ。
T 塩の粒は見えなくなりましたね。水は透明なままなので塩は溶けてしまったことがわかります。ではもっとたくさんの塩を入れるとどうなるでしょう。
S 溶けると思います。
T じゃあやってみましょうか。よく見ていてください。(大量に入れる、粒が見える)
S 溶けてない!!
T 実は、水に物が溶けるには限度があります。ではこの溶けていない塩を溶かすにはどうしたらいいでしょうか。ここから先は次回の授業で勉強していきましょう。

T 最後に、言葉を覚えてもらいます。何か物質が溶けている液体の事を「水溶液」といいます。
  そして、塩が溶けている水溶液の事を「食塩水」、砂糖が溶けている水溶液の事を「砂糖水」といいます。
T では、皆さんにアンケートをやってもらいたいと思います。このクイズの答え合わせはこれからの授業で皆さんに実験をやってもらって確認していくので、今は皆さんが思うままに書いてください。
 (溶けたものは拡散していること、質量保存の法則などをうながすワークシートを記入。)

  今日は「水にとける」とはどういう状態を言うのかということを勉強しました。
  次回からはどのくらい溶かすことが出来るのか、温度とは関係があるのか、重さはどうなるのかというようなことを実験しながら見ていきたいと思います。


◎おまけ◎本時の授業案

T これらは何かが溶けているといえますか。
  (食塩水、野菜ジュース、レモンティーを順番に見せる)
S 食塩水・・・透明、塩が見えなくなった→溶けている
  野菜ジュース・・・つぶつぶがある→溶けていない
  レモンティー・・・色が付いている→溶けていない
           透明→溶けている
T 溶けているとはどういう事を言うでしょうか。
S 色が付いていても付いていなくても透明になった時。
T 溶けるとは溶かしたものが目に見えないくらい細かくなって水と一体になったことを言います。(物体の分子が水分子と合体した)
  しかし、溶かしたものの中には水と合体できない成分、つまり溶けきれないものも含まれている場合があります。その成分のせいで水が黄色く見えたり紫に見えたりします。このような状態は「溶けた」のではなく、「混ざった」と表現します。


最終更新:2008年06月14日 13:57