図画工作 ~彫刻~



◎彫刻刀は利き手で(鉛筆)を持つようにして握り、反対の手の人差し指を彫刻刀の(刃)の部分において、刃の動きを調節しながら彫る。

切り出し刀・・・細かい溝、輪郭、文字
平刀・・・・・・浅く平らに彫れる、不要な部分、ぼかし
丸刀・・・・・・太い線、柔らかい線、広い部分≪柔らかい雰囲気≫
三角刀・・・・・鋭く細い線、細かな部分、輪郭、力次第で線の太さを調節できる

 彫刻には木や石などの固形材料を外から彫り刻む(彫造(カービング))と、粘土や石膏などの可塑性のある材料を中心から外側に付け加えたり、型に流し込んだりして形にする(塑造(モデリング))という2種類の方法がある。
また、完全な立体であらゆる方向から鑑賞できる彫刻を(丸彫り)といい、半立体で正面からのみ鑑賞できるものを(レリーフ(浮き彫り))という。後者は丸彫りと絵画の両方の要素を持ち、光のあたる方向によって明暗の美しさをもつ。
 塑造につかう粘土は(油粘土)と(紙粘土)がある。粘土は初めに水分を加えたり粘土板に広げ、(粒子)が均一になるようによく練る。そして(耳たぶ)程度の固さにする。硬くなった粘土はできるだけ(細かく粉末状)にした後、(水)を少しずつ加えて小さなかたまりにして(ビニール袋)に入れて保管する。また、余った粘土を保管する際には乾燥しないように(固く絞った布)でくるみ、ビニール袋でしっかり包む。また、石膏は湿気を吸いやすく、湿気を吸ったものは(固まらなくなる)ので、ビニール袋に入れて封をしっかりとして保管する。古い石膏を使う場合は少量を水で溶き、固まるか確かめてから使用する。
 粘土による塑像の制作は①スケッチをする②心棒づくり(骨組みをし、水でぬらした(麻ひも)でしっかりと巻く)③肉付け④仕上げという過程で行う。(テラコッタ)は作品を1~2週間日陰干しにして完全に乾燥させたもので厚くなる部分は内部をくりぬいて薄くし、約(800)℃で焼成するのが基本である。


最終更新:2008年08月06日 11:41