先生「これで、花瓶は見ただけではわからないけど、水を入れてみると、どっちがたくさん入ったかで、大きさがわかるんだね。
じゃ、水が入らないような、固まりだったらどうかな。」
*大きさがあまり違わないきゅうりとニンジンを出す。
先生「さあ、このきゅうりとニンジンは、なんとなく同じくらいだけど、形も違うし、どうやったら大きさが比べられるかなあ。水を入れるわけにはいかないよね。」
児童1「はかりで重さを測る。」
児童2「重さと大きさは違うよ。」
児童3「でも、僕は体重が軽くて小さいし、児童1君は体重が重くて大きいから、重いのは大きいよ。」
児童2「けど、綿菓子は大きいけど軽いだろう。おにぎりは小さいけど重いよ。だから、違う。」
児童3「あ、そうか。」
先生「そうだね、重いけど小さいものや、軽いけど大きいものがあるね。すごいね。じゃ、どうしたらいいかな。」
児童「・・・」
先生「花瓶のとき、水を使ったよね。どうして、水を使うとわかるのかな?形が違っても、水を入れると、何杯入るかでわかるんだったよね。」
児童「水はどこにでも入っていくから。形が違ってもいい。」
先生「そうだね。じゃ、ニンジンときゅうりも水を使えないかな。形が違うんだから。」
児童「でも、ニンジンやきゅうりは水を入れられないよ。」
先生「そうだね。でも、水を入れるのと、違うやり方はないかな。」
児童「・・・」
先生「じゃ、ヒントをあげよう。みんな、お風呂好きかい?」
児童「好き、好き。」「めんどくさい。」「**」
先生「お風呂にざぶんと入ると、お湯は何か変わるよね。」
児童「あふれる。」
児童「増える。」
先生「おっ、いいこと気がついたね。まず、増えるよね。だから、一杯お湯が入っていたからあふれちゃうんだよね。なんで増えるのかな?」
児童「人が入ったから。」
先生「そうだね。じゃ、どれだけ増えるのかな。体の大きい1ちゃんと小さい3ちゃんとでは、どっちがたくさん増えるのかな?」
児童「そりゃ、大きい1ちゃんだよ。」
児童「そうか、水に入れて、どっちがたくさん増えるかを見ればいいんだ。」
先生「そうだね。わかったかな。じゃ、先生がこれを用意してきました。」
*メモリの入った大きめのビーカーを出す。
先生「今、水が5の所まで入っています。ここに、きゅうりとニンジンを入れて、どれだけ水が増えるか、みてみましょう。」
*きゅうりは7、ニンジンは8まで増えた。
先生「さあ、どっちが大きいかわかりましたね。」
児童「ニンジンです。」
先生「そうですね。じゃ、もう一度わかったことをまとめてみましょう。
形が同じものは、そのまま並べれば、どちらが大きいかは、見てもわかりますね。でも、形の違うものは、水を利用すると、水を入れたり、水の中にいれてどれだけ増えるかを見れば、どちらが大きいか、わかるんですね。もっと、他にも大きさを比べる方法はあると思いますから、みんな、家に帰ってから、探してみましょう。」(わけい)
最終更新:2008年10月25日 09:10