2、次の文のうち、合っている文には○を、間違っている文には×を書き、誤っている部分を訂正しなさい。
①境界性人格障害とは、神経症と精神病の境界上に位置づけられた状態を指す。近年では精神病としてとらえられている。
→近年では神経症及び精神病のどちらの範疇にも含まれない独立した精神病理的な状態としてとらえられている。
②統合失調症は、成人期以降発症しやすい。妄想、知覚、自我障害、作為体験、幻聴への応答などの陰性症状と、自閉、感情鈍磨、緘黙などの陽性症状が特徴的である。
→青年期以降発症しやすい。陽性と陰性は逆。精神分裂病の名称が差別や偏見を助長してきたとの判断から日本精神神経学会が2002年に統合失調症への名称変更を決定した。
③躁うつ病は重篤な病理水準に当てはめて理解されることはない。近年ではうつの様相しか示さない単相性のうつ病が圧倒的に多くなっている。
→○
元来は悲観や絶望、食欲減退などの活動性の低下に代表されるうつ状態と、気分の異様な高揚、多弁などの躁状態の双方を含む変動が見られる病態を指す。
最終更新:2009年01月06日 15:16