大槻玄沢 (おおつき げんたく)

(1757~1827)  江戸時代後期の蘭学者。蘭医。陸奥国出身。

『解体新書』で有名な杉田玄白・前野良沢の弟子。


玄白・良沢に学び、長崎に遊学。
江戸に家塾、芝蘭堂を開く。
1788年(天明8年)、『蘭学階梯』の著述し、蘭学界での地位を確立した。
後に、師である杉田玄白から『解体新書』の改訂を命ぜられ『重訂解体新書』を記している。

また、毎年芝蘭堂で「オランダ正月」と呼ばれる西洋の暦に合わせた新年会を開催したことで有名。ロシアで漂流した大黒屋光太夫も招待された。



※『蘭学階梯』とは
 玄白の蘭学入門書。1788年刊。2巻。
 上巻に日蘭通商と蘭学勃興の歴史を述べてある。
 下巻にオランダ文法の初歩を説いてある。



最終更新:2007年05月04日 12:36