オープン化された学校を意味する。


従来の画一的・固定的な教育内容・学級編制の枠をなくし、子どもの能力・関心に応じた自由な教育を行う学校。


あらゆる意味で閉じられている学校をオープンにしていこうとする考えに基づく。
オープン・スクールは学校を解体し、教室の壁を取り払い、時間割を廃止し、時間的にも空間的にもオープンにして、一人一人の子どもの興味から出発する自由な学習を尊重する試みである。建築上での工夫も見られるようになってきている。

よって、オープン化の対象となるのは、学校の空間・学習形態・学習目標・内容・方法・制度などが考えられる。


学習速度の個人差に応じるというよりも、一人一人の興味を尊重するという意味で個人差に応じた教育という性格が強いけれど、個別指導の一つに含めることができる。



[歴史]

始まりは、イギリスのライセスターシャーにある幼児学校や保育学校で1950年代後半に行われていたインフォーマル・エデュケーションにある。
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1967年にイギリスの中央教育審議会のプラウデン・レポートがこの実践を奨励したことによってイギリスの小学校で広く採用された。   ↓
アメリカにも紹介され全国に広がる
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日本には、アメリカのシルバーマンの『教室の危機』という本の中で紹介され、実践校が各地にできた。


[問題点]

オープン・スクールに関して、自由な学習を評価する人がいる一方、自由尊重が放任主義の教育になってしまうとして批判する人もいるということである。




参考図書:「教育の方法と技術」より


まゆみ   
最終更新:2007年05月04日 15:25