高機能自閉症
高機能自閉症(HD)とは、3歳くらいまでに現れ、他者との社会的関係の形成困難、言葉の発達の遅れ、
興味関心を示す領域が狭く特定のものにこだわる、といった特徴の行動をとる
自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものを高機能自閉症という。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
具体例として、
友達と仲良くしたいという気持ちはあるけれど、友達関係をうまく築けない 。
友達のそばにはいるが、一人で遊んでいる。
球技やゲームをする時、仲間と協力してプレーすることが考えられない。
共感を得ることが難しい。
周りの人が困惑するようなことも、配慮しないで言ってしまう。
他人と会話を開始し継続する能力に明らかな困難性がある。
常同的で反復的な言葉の使用または独特な言語がある。
強いこだわりがあり、限定された興味だけに熱中する。
特定の習慣や手順にかたくなにこだわる。
反復的な変わった行動(例えば、手や指をぱたぱたさせるなど)をする。
物の一部に持続して熱中する。
みんなから、「○○博士」「○○教授」と思われている他の子どもは興味がないようなことに興味があり、「自分だけの知識世界」を持っている。
とても得意なことがある一方で、極端に苦手なものがある。
ある行動や考えに強くこだわることによって、簡単な日常の活動ができなくなることがある。
自分なりの独特な日課や手順があり、変更や変化を嫌がる。
障害の医学的診断は医師が行うものであるが、教員や保護者は、学校生活や家庭生活の中での状態を把握し、早期発見の必要がある。そして、高機能自閉症等の一部には、行動としては現れにくい児童生徒の内面的な困難さもあることに留意する
必要がある。教師はそのような部分にも目を向けておかなければならない。
最終更新:2007年09月10日 01:30