感覚記憶


 記憶の仕組みは1960年代後半から、全体的な記憶の仕組みを考えるモデルが登場し始めた。代表的なモデルとして二重貯蔵モデルがある。これは情報の貯蔵時間が異なる短期記憶?長期記憶?の存在を仮定している。これらはアトキンソとシフリン(Atkinson,R.C.&Shiffrin,R.M.1968)によって提言された。

 外界の情報は、感覚器官において物理的表現を心的表現へ変換された後、感覚記憶と呼ばれる場所にそのまま短時間保持される。
保持期間は視覚刺激の場合は数百ミリ秒以内、聴覚刺激の場合は数秒以内と言われ注意を向けていなければ、すぐに失われてしまう。ている。私たちは次々に変化する外界を一瞬のうちに認識する必要がある。この感覚記憶によって外界を効率よく処理するために持続時間は短い方が効率的であるといえる。感覚記憶に入力された情報のうち注意を向けられたものだけが短期記憶に入る。
最終更新:2007年11月21日 00:44