ギャング・エイジ
児童期の後半である
小学校中学年から高学年にみられる仲間集団をギャングエイジ、ギャング集団という。これは親からの自立のための仲間関係を必要としはじめる時期に現れる集団である。
同じ遊びをするものを仲間とみなし、遊びを共有できないものは仲間から外されるなど自他の区別が明確になされる時期であり友達の間での争いも多くなる。
集団の特徴は
①同性による少人数の児童から構成されている
②女児の場合は静的で行動範囲が狭く、解体しやすい
③男児は断層化され役割分担が明確である
④大人からの干渉を避けている
⑤仲間だけに通じる言葉やルールを作り、守ろうとする
⑥極めて閉鎖性が強く仲間以外の子供は集団には参加できない
⑦メンバーの間では「われわれ意識」が形成されやすい
ギャング集団は大人の目が届かないために時には反社会的な行動を伴うことがある。危険な遊びやルールを破ることをした場合、親は子供自身に責任をとらせ、ルールと自分との折り合いをつけることを学ばせる必要のある時期である。
また、近年では塾や習い事などをする児童が多く、ギャング集団を形成する機会が減少している。この時期にルールを認識できなかった子どもたちは中学生になってから反社会的な行動をとることがある。学童期に経験することがなかったために中学生でそのような行動に出ることは犯罪になってしまうこともある。よってギャング集団での経験は学童期の中でやらせることが望ましい。
さらに、グループ非行ができなかった子がのちに崩れていくこともある。そのような子供たちに対しても悪さを許し、責任をしっかりとらせるよう対応していくことが必要である。
最終更新:2008年02月05日 23:22