オーケン侯国

国名 オーケン侯国
英名 Duchy of Oaken
政体 立憲君主制
元首 リリー・ヴァルトルート・オーケン侯
首都 ナクトシュタット
地域 Khyber海域北方
言語 オーケン語
国歌 オーケン、我が故郷

概要

Khyber海域北方スニスブルク諸島をその領土とする立憲君主制国家。

歴史

元々この島嶼は無住地であったがとある騎士団が騎士団領としてこの地を占領し、その騎士団が元となってオーケン人が形成されていった。 その後騎士団は自然消滅していき、その最後の騎士団長が侯を称した為に騎士団領から侯国に変化し侯も代々騎士団長の直系の子孫が務めることとなった。その後疫病に襲われ、島民の大部分と侯一族は殆どが死に絶えてしまった。しかし奇跡的に侯一家は傍流の子供が一人だけ助かり、その子をオーケン姓を名乗らせて侯とした。これがリリー・ヴァルトルート・オーケン侯である。 侯は幼いために政務は不可能で大臣たちに任されることとなったが人材不足で遂に筆頭大臣であるヴァルド・エグモント・アイメルトは開国と民主化を決意した。

地理

光の地という言葉から名がついたスニスブルク島嶼群はKhyber海域北方に位置する3島で構成される小規模な島嶼群で周囲の海域は北からの寒流で囲まれているために当該海域としては珍しくかなり寒冷な気候である。また噴火による海底隆起でできた島嶼である為に周囲は断崖絶壁で土地も貧しく、過酷な環境である。 しかし光の地という言葉の由来である夏場太陽が沈まなくなる白夜が発生する。なお冬場は太陽が上がらない極夜が発生する。オーロラも発生する為に景観はとても美しい。 首都ナクトシュタットは夜の都という意味を持つ通り、冬場は極夜に沈み、街灯が街を美しく照らす街として知られる。中心部には侯一族の居城であるノーデスフォート城が聳え立つ。

  • 西スニスブルク島 東スニスブルク島とは対照的に長閑な村落が広がる。自然も残されており、中心部は大規模な針葉樹林の森が広がる。
  • 東スニスブルク島 首都ナクトシュタットが存在し、中心部は都市化が進行している。北部には国家唯一の港が存在している。また西部の鉱山からはこの世界では希少と言われるウランが産出し将来の貿易資源としての利用が期待されている。

政治

立憲君主制であり君主たる侯は非常時の総攬権以外は形式的・象徴的なものとされ、総覧権も発動が厳しく制限されている。議会は定数125の全国区比例制である。議会での第一党の党首は候からの命を受けて首相となり、財務・法務・外務・産業・国土・厚生・軍事の七閣僚を指名し組閣する。それ以外に侯家の世話をする近衛長官と言う役目があるがこれは侯家の指名を受けてなるもので内閣とは離れたものとなっている。現在は国民立憲党が単独で政権を握っている。

  • 政党一覧
    • 国民立憲党(旧王党派)75 民政移行前に政治を行っていた大臣たちが立ち上げた党。立憲君主制と民政移行前の政策の厳守を訴える。
    • 自由保守党(中道右派)22 新自由主義的な政策を掲げる。
    • 民主連合(中道左派)14 民主主義の更なる深化を訴え、政策として候の権限の更なる縮小(非常時の総攬権の完全な撤廃)を掲げる。
    • 社会改革戦線(社会主義)9 社会主義的政策を掲げ、社会権・生存権の確立を訴える。
    • オーケン共産党主流派(共産主義)4 共産主義による生産手段の画一化や候の廃止を訴える。
    • オーケン共産党ソヴィルナ派(ソヴィルナ主義)1 当初は主流派と一体的に議会に参加する予定であったが候の扱いで意見が割れて分裂した。候の廃止は民衆に問うてからと主張している。

侯(duke)とはオーケン侯国の代表たる立場で建国時から国家の政治を主導してきた。現在は民主化により象徴的な立場となっているが国家が非常事態に陥ったとき(議会が機能しなくなる等)に総攬権を発動することができる。しかし先の疫病により侯一族は殆どが死に絶えた。宗家は完全に断絶したものの、傍流は唯一一人が生き残った。現在の侯である、リリー・ヴァルトルート・オーケン侯である。ただし先代の侯が非常に女好きであり度々城の外に出ては女と交渉を持っていたらしく落胤が存在するとされる。現に何人か候補は挙がっており、血液によるDNA鑑定が行われる見通し。

閣僚一覧

役職 名前 所属 備考
首相 ヴァルド・エグモント・アイメルト 国民立憲党 元筆頭大臣・党首
財務長官 レオデガー・フィリップ・ペヒブレンナー 国民立憲党 元大蔵大臣
法務長官 ギルベルト・アルノルト・キューパー 国民立憲党 民間出身
外務長官 イージドール・フランク・マティーアス・シュヴェンケ 国民立憲党 民間出身・副首相兼任
産業長官 ヒルトルート・ライムンデ・ツェツィーリエ・マクダ・フローベルガー 国民立憲党 元産業大臣
国土長官 アロイジウス・フィリップ・ブック 国民立憲党 元国土大臣
厚生長官 エレオノーラ・ダニエラ・ヴェルツェル 国民立憲党 民間出身
軍事長官 ディートリヒ・エンゲルベルト・ルーカス・ウルバーン・シュレーター 国民立憲党 元近衛兵団団長
近衛長官 エーリカ・アデリーネ・レッシュ なし ほぼ世襲

外交

文化

貧しい土地柄、貧しい土地でも育つ芋類(特に馬鈴薯と薩摩芋)を第一の主食としてそれを用いた料理が多い。また近海で取れる海藻類も貴重なミネラル源である。また近海での漁業も盛んで特にカニは非常に大きな危険を孕む上に重労働であるが収入が非常に高く、荒くれ者たちの産業として有名である。

人物

  • リリー・ヴァルトルート・オーケン 現候である、齢9つの少女。候の一族の血を引く最後の一人とされる。しかし当人は家族が早いうちから亡くなっているため候としての自覚があまり無く、外で他の子と遊びたいと思っている。また、ヴァルドを自分の父だと思い込んでいる節もある。
  • ヴァルド・エグモント・アイメルト 民主化前は筆頭大臣であり民主化を決定した人物。体格の良い中年男性で、見た目は厳ついがリリー候を我が子のように可愛がる。
  • カーラ・エミーリア・オーケン 女好きであった先代侯の落胤。母親は娼婦であり、同居していた男(事実上の義父)による激しい虐待によって左目は失明、右足は自由に動かすことができない。その為移動は車いすであり左目は髪で隠している。突如として変わった自分の境遇に困惑している。
最終更新:2015年05月15日 10:53