カースト制・ウパニシャッド哲学の古代インド 梵(ブラフマン):宇宙の根源・我(アートマン):人間の本質 梵我一如が人間の理性である
これらのバラモン教の説く苦行が解脱の道ではない事を知った仏陀
八正道の実践・正定・正しい瞑想を行う事 全ての存在に仏性があるのだ
一切の衆生の救済を目指す菩薩が理想とされる 六波羅密の徳目(布施・持戎・忍辱・精進・禅定・知恵)、竜樹(ナガールジュナ)と世親(バスバンドゥ) 空の思想・唯識論
出家による戎律・阿修羅を理想
倫理学を説く 秩序の重視
人間と人間のあり方を示す「仁」を強調(人間道徳の本質) 客観化した側面が「礼」(守るべき道徳行為)
性善説 善に向かう心とは四端の心を指し、これを育てる事により仁・義・礼・智の四徳を得る
仁義の道は王道 「五倫の道」「五常の徳」
性悪説
支配層の精神
道教・仏教の影響を受け宋学が成立し、これが発展
宇宙の万物は運動する「気」によって構成され、宇宙をあるべきようにあらしめているものが「理」
人間は「気」を克服して「性」に変える事が必要
朱子の「性即理」に疑問をもった王陽明が「心即理」を唱える 「性」と「情」を「心」として一体にとらえた
知識を磨くのではなく良知を実現する事が「知行合一」
万物の存在の根源は「道」である 「あるがままにまかせよ。自然の道に従へ」 無為自然
儒教は人偽的で諸悪なもの
全ては相対的に成立しており、正・不正、善・悪の判断も全て相対的であってそれぞれ対立するものとの関係で認められるにすぎない
「天」と「人」を対立させた観点で、「人」こそが人間の苦悩と混乱の原因であり天地自然の道である「天」に帰れ!
外来思想と接触しこれを摂取しながら発展した思想 外来文化に対する包容性という日本人古来の性格
自然を神とするアニミズム(自然信仰)で唯一神を考えなかった 古代では仏教、近世では儒教 → 封建道徳、近代では西洋思想の影響
平安末期 戦乱や天変地異からの不安の救いを宗教に求めた 仏への信仰深き人は極楽浄土に往生できるという考え
人間はただ念仏につとめ阿弥陀如来の慈悲心にすがる他はない
親鸞によって絶対他力・悪人正機説 自己の弱さと罪深さを自覚すること
「法華経」を宇宙とし、現実の肉体のまま宇宙と一体になれ! 現世でも浄土できる
栄西によって中国の臨済禅が伝えられ、自力修行を重んじ戎律を強調
道元による曹洞宗 自己を捨て仏に全てを投げかけよ 身心脱落・坐禅
江戸時代になり朱子学が官学として採用され封建制の基盤となった 他に陽明学は中江藤樹
孔子・孟子などの原典から山鹿素行らによって儒学の日本化
実証主義的社会制度 文物を知った上で孔孟を理解しよう
荷田春満・加茂真渕・本居宣長「古事記」「万葉集」より実証的・文献学的に学ぶ
人間の自然な感情・情緒を尊重す 「天皇のしろしめす道」=「大和心」 ⇔ 「漢意」
儒学思想を精神的支柱とした幕藩体制のもとで、従来からある仏教・神道の思想と交錯しながら、町人の生活規範としての封建道徳を形成
石田梅岩の石門心学 営利の追求と家業の尊重