太陽光発電について

太陽光発電パネルはアルベドを下げる働きがあるが、発電により化石燃料の消費を抑える働きもあるので、地球温暖化にはほとんど寄与しないであろう。それゆえ、太陽光発電は大いに推奨すべきであろう。黒っぽい屋根に太陽光発電パネルを設置することは、十分に地球温暖化対策となっている。エネルギーの分散活用は、送電ロスを減らす効果もあるであろう。しかし、活用法に対し、十分な対策を考える必要があるように思われる。

いくつかの問題点のひとつとして、太陽光パネルの発電効率の問題がある。一般に販売されている太陽光パネルの変換効率は最大で約20%と言われている。残りの80%の内、散乱や透過を除くと、かなり熱となるだろうと思われる。太陽光の内40%近くは赤外線であり、発電に寄与しないともいわれている。シャープは約40%以上の変換効率を達成しているらしいが、変換効率64%のものをイタリアのチームが特許申請したという話が最近飛び込んできた。これほどの変換効率ならば、地球温暖化どころかすべてのエネルギー問題が解決するかもしれない。しかし、イタリアと日本だけで話題になっているようで、英語版の解説が見つからないのが気になる。正式発表もなされていないようなので、真偽のほどはよくわからない。

なお、変換効率80%の集光式ソーラーパネルもIBMから発表されているらしい。 この場合、30%の発電と50%程度の発熱となっているようである。100℃近い高温になっているので、この熱も利用できるということらしい。

どうも不確かな情報で混乱している。もう少し詳しく調査してから述べることにしよう。

ところで、太陽光を集光して高温を作り、それによって発電する方法もあるようである。太陽熱温水器などを含む従来の技術の延長であるが、この方面もかなり進化しているようである。今後は、太陽熱と太陽光発電の両者を融合したものが主流になるかもしれない。

2016.05.06

2016.05.07 いくつか間違いがあったので修正した。

最終更新:2016年05月07日 20:49