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ドイツのハイパーインフレ - (2011/02/01 (火) 19:34:17) のソース

○1923年のインフレーション
1.インフレーションの原因
・ヴェルサイユ条約の規定
領土割譲:農・工業上重要な地域→経済的損失
賠償金支払い:1921年までに10億金マルク(現金)、50億金マルク(物納)

・WW1での戦争遂行政策
戦時公債の大量発行
「産業の総生産」-資材の大量消滅
鉱工業の生産力低下
家畜(1/3)が消滅
人的損害:600万人

その結果
貿易赤字の拡大-恒常的インフレーション
 貨幣価値の低下
政府の政策・増税・一般税、特別財政税

1919ー1923、国家予算に310億マルクの赤字

共和国中期
危機の犠牲者と利得者
ルール染料と消極的抵抗の影響
・石炭:イギリスなどからの輸入→外貨の流出
・ルールゼネストの支援
  ⇓
ハイパーインフレにより中間層が困窮
心理的・経済的な打撃
↓
国家体制への不信・不満

利得者
連邦政府/各州政府-団体・地方債権・株式の買い戻し
地方自治体/企業
⇓
長期の債務契約を結んでいる

1922年末
賠償金支払いの保証と引き換えに労働者に有利な条件の撤廃を政府に要求

1923年
9月26日 財政負担の原因である消極的抵抗の打ち切りを政府が表明。英米の支援を得る

10月 アメリカに賠償支払い検討を打診。各国へ国際委員会への参加を了承

11月15日 レンテンマルク発行 金本位制、ドイツ国内の不動産・商業的資産を担保とする
従来の1兆マルク=1レンテンマルク

12月 ドーズを中心とする委員会が発足

表面化する共和制打倒運動、シュトレーゼマンの大連合内閣(中道~左派)に対する左右両派の攻撃

右派:帝政主義保守派、急進右派